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謂わばネタ掃き溜め保管場所
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さぁ、どうしてくれようかと上質な布で仕立てられた服を着た男が笑う。
酷く一瞬意識の持っていかれそうな其れは、完璧すぎるほどの笑みであった。
地に伏せて動かぬ主人の服は乱れ、所々血に汚れているようだった。無意識的に舌打ちを打つ。
「……燕尾服、の…執事?」
主人を攫った一味のボスが茫然自失と呟いた。一つも乱れず銃弾を掻い潜ってきた割に執事姿の青年には勿論、傷一つもない。
「………お迎えに上がりました」
非常にぶっきら棒な声だった。
周りを銃を持った男達に囲まれても何も動じない、ただ一点だけを見据えた視線は動かない。
「……政宗、どの?」
「執事にそれは必要ないっつっただろ」
主人の前に立ち憚る体格の良い男が何かを喚いている。ここのボスであるその男の声は全く青年には聞こえなかった。
「それよりも捕まるのは趣味か? 毎度助ける身にもなって欲しいもんだ」
「申し訳ない」
会話は二人だけで為される。
それ以外は全て部外者で、しかし不思議な事に領域は彼らのではなく部外者のものであった。
正しく捩れた事象にトリガーに手を掛けた男が震えながらも照準を青年に合わせて引く。
乾いた音が鳴った。

「……何故、」

音が、鳴った。
乾いた銃声が一つ。それを人間では反応できぬ速さで振り返り躱した青年が笑う。
壮絶な、笑みであった。
一瞬言葉を失うほどの、言葉にもならない恐怖。青年の暗金の瞳が長い前髪の隙間からすっと細められた。
ゆっくりと滑らかな動作で持ち上がる腕に誰も反応出来ない。

「だめ、だ」

唯一、掠れた声で制止が入る。
肩で起き上がる形になった青年の主人である少年が真っ直ぐ、青年を見据えていた。
「why?」
「駄目だ、政宗どの」
だからそれを、その言い方を止めろと口の中だけで呟いて政宗はやれやれと肩を竦めた。
自失してしまった男達の合間をすり抜けるのは容易く、地に伏せたままだった主人を抱き起こす。
「ったく、どうなったってしらないぜ?」
無闇に殺生は好まず、しかしその意に反して命を狙われやすい青年の主人である少年は、しかし笑った。

「大丈夫。………政宗が、助けてくれるだろう?」

 


それは、嘗て為された契約の代償よりも甘美過ぎる誘惑に似た響き。
満足そうに笑った政宗が少年にだけ聞こえるように「仰せのままに」と呟く。



>> マリたんのリクエスト品。
    ダテサナっぽいの始めて書いた(笑) そして即興なので色々見逃して欲しい。
    まぁまぁ、ここから門外不出です^q^

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此処は思うがままにつらつらとその時書きたいものを書く掃き溜め。
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そんなところです。

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