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謂わばネタ掃き溜め保管場所
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こっそりひっそりとした掃き溜め
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>くまめも

主人公は灰銀の髪の少年。電波塔に一人で住んでる。黄色人種。手先が器用。

>140字散文

明日にはとんと忘れてしまっているのです。防波堤の一番高いところの縁を歩いて度胸試しなんてしようにも、一夜眠りを隔てれば元通りです。昨日は?と問うても何もなかったという。不思議でしょう?捲し立てる客に「何とも、それは不思議ですね」と相槌を打つ。それは別に珍しくもないことだったが。 

熱砂を含んだ風を攪拌する天井のファンが軋む音だけが会話の合間を埋める。錆びた音だ。幾ら油を差しても直りやしない。「で、今日のご用件はそれですか?」問うと客は今までの笑みを消した。感情の抜けた能面顔で見詰めてくるので堪ったもんじゃない。「明かりを貰いに来ました」ほら、此方の方が余程

余程不思議な話だ。外は未だ容赦ない太陽が全てをじりじりと灼いている。それなのにこの客と来たら明かりを貰いに来る。暮れることのない昼の世界なのに、だ。何に使うと聞くのは具合が良くなくて「招致しました」と答え、小さな箱を取り出した。そこには細かく砕いた太陽石の粉末が詰まっている。

「分量お間違えない様に。火事になりますからね」注意すれば頷くだけ頷き、先程の世間話をした饒舌さはどこへやら一言も礼を言わず、古びた小銭をテーブルに置いて席を立ってしまう。「今後とも御贔屓に」蝶番の錆びた扉を押し開け出て行った影が無事に隣町へ着く頃、また誰かしら来るだろう。

「お祭り?」聞き慣れない単語だなぁ。そう呟けば苦笑が返る。常識だぞと一番電波塔から近い集落から時折ここに訪れる男が言った。「まぁ、集落で過ごさないから分からないか」「日蝕に祭りがある?」「そうそう。今度来ると良い。次の日蝕は……」「二月と五日後」「流石、電波塔の術師様」

それは止せと言っても男は止めない。旧世代の遺物の電波塔は未だに遠方との情報交換に役立つ。メンテナンスを欠けば朽ちるが世話する人間さえいれば半永久的に動く代物だ。機械を弄る技術は無知な人間から見れば魔術師の仕業に映るのだろう。だからこそ付いた名が電波塔の術師。何とも恐れ多いことだ。

「じゃ、その頃に迎えに行くさ。一日くらい抜け出しても大丈夫だろう?」「どうでしょう。まぁ、こいつに世話になる人は今は大分少ないんけど」「決まりだ」男がにこやかに手を打ち、日除けの外套を羽織り直す。陽光に強い葦の一種と羊の毛を混ぜて織った布地は厚く、しかし陽を遮る上等な代物だ。

生活必需品を定期的に置いていく男が去れば、電波塔の居住スペースは一人静かな空間に逆戻りする。天井の錆びたファンが回る音が支配者だ。「祭り、か」呟き、随分遠くに見える小さな人影を眺めた。二月と五日後。常昼の中訪れる僅かな闇。それを思って目を閉じた。存外楽しみだ。
 

 


>会話ログの中の設定抜粋(k:くま、s:saiさん、n:にしきさん)

k:常夜国って結構ありますが反対はあまりないかなと思って^^^ 自分で書くとなると難しすぎるですが、こういう世界観が大好きで大好きで。
k:季節は巡るので夏の一等日差しが強い時には日除けの薄紗を路地や建物、窓全てに掛ける町があるとか。全く日を通さない一室が必ず建物の中にあるとか。流氷を圧縮して閉じこめた氷細工の首飾りは夏の間、熱を逃がすのに重宝するけど、一夏限りとか。
k:日蝕の日は密やかな薄闇のお祭りがあって、大祭と呼ばれるけど正確な日時までは読めないとか。
k:いつもはかんかんに照ってる町もどこか違った雰囲気で^///^ 本貴重品ですかね。確かに褪せてしまいそうだから、すごく厳重に保管されていそう。その代わり、お湯とかは全部太陽の光で賄うんです。色素の来い人種が多そうだなぁ…(笑
k:常昼の世界でもアルビノ種は存在していて月光花という洞窟に群生する花の光で生きてる。彼らは外では生きられないから行商人が集落を訪れて貴重な工芸品をやりとりするとか?電波塔の主である主人公は灰色の髪の男の子だけど白人種じゃなくて黄色人種。手先が器用で電波塔のメンテして一人で生きてる。
k:折角だから行方不明な感じでも良いのかなぁと。褐色の肌の人間が多くて、黄色人種の殆どは山の麓、丁度山の陰が出来る中立地帯に小さな集落を作って暮らしているとか。専ら集落を渡り歩く行商は肌の強い褐色な感じの方々ばかりとか。風が楽器っていいですねぇ…
k:同じように氷を閉じこめる職人もどこかにいるのだけど、彼らは冷たさにも強くなければならないのかな。と。


s:ふと考えたんですがいつも昼だと暗くする為の何かが必要そうですね。焼かれないように、とか照らさないように、とか
s:年に一日日蝕の日があって、その薄闇で咲いた花は光を寄せ付けない、とかも。人々は枕元にその花を飾って寝るってのは?
s:日蝕の日はどこかで必ずやってるお祭り。日陰に何処かから楽器の音が響いてくるって良いですね。町によって少しずつ違うけれど、共通してるのは日蝕の日っていうこと。ふと思ったんですが、本が貴重品に・・・?(日焼け的な問題で)
s:たーしかーにw褐色肌天国。紙類はきっとペンに細工がしてあって、さっきの日蝕の花の茎にインクを付けるんですよ。だから羽ペンじゃなくて花ペン。強い光に当たり続けても褪せないペン(だけど水に弱い)。
s:ナショナリティあっちこっちで行方不明なのも良いですね。光と闇に太陽の熱や極地の氷を閉じ込めて留めておけるなら、電気や風も出来そうですけれど。風はきっと楽器ですね。
s:風を閉じ込める人々はきっと高山に住んでますね。谷間を抜けた風が直接吹き付けてくる場所の木や石を使って楽器を作るんですきっと (´∀`*)褐色の行商人は物凄い健脚ですねえ

 

n:常昼の世界なら、日光を避けるために洞窟とか地下で生活してる民族とかもいるのかなとか。その人たちは色が白くて日の光に弱い。雨や曇りで日の陰ったときや日蝕の日に外に出てきて、洞窟の中で採れる鉱石とか作りためた工芸品とかを売ったり、洞窟では手に入らない生活に必要な物を買ったりする


140字文

saiさん:風にのって聞こえる楽器の音と薄暗い空。今日は日蝕。今まで訪れた何処の場所でも、年に一度の薄暗闇は祭りの日。道端の明りはこの日しか輝かない。並べられた一つを取って覗いていた男は、この灯火の業者だという。何で光らせているのかと問うと、太陽石を砕いて入れているのだそうだ。(旅人の手記)

 saiさん: 宿の相部屋で洞窟族の者と会った。日蝕の行商に来ていたらしい。全身を黒い布で覆い黒硝子の眼鏡で眼も隠す風体の下は白い肌に赤い眼だと初めて知る。食事ついでにこの旅で見聞きしたことを聞かせると、彼は花の形をしたアクセサリーをくれた。月光花という名で、最も大事なものだという(旅人の手記)

企画お邪魔する用の。



ぴすわん 設定

・人間、エトワール、痣は右(利き腕)手首
・18歳
・隣国に嫁いでいた母が離婚して自国に戻ってきた際(3歳時)エトワールの能力が現れる。
・母の実家に戻ってきたが、エトワールの力が現れてしまったため、家中で疎まれ母親と二人「細民窟ルイン」のアパルトメントの一室で生活していた。
 母親は12歳の時に病で死去。その後、食いつなぐため、色々な雑用をこなして生活していた。
 「迷いの森スピラーレ」に群生する魔法薬に必要な薬草は、金になるため、奥の手として時々スピラーレに一人で行き、薬草を持ち帰り売っていた。ただしあくまで最終手段(迷いの森はエトワール以外迷ってしまう。周囲にエトワールだとばれてしまう可能性が高いから)
・身売り経験あり。外見が華奢で中性的なので女装した上で、が主だった。今は足を洗っている。(14半ば~クレセント移住前くらいまで)
・17歳に「市民街クレセント」に移住。
 ルインに住んでいた頃、顔見知りになった老人の雑貨屋「ナハティガル」を手伝う形で店の上に住まわせて貰っている。
 老人が半隠居状態なので店主代理。
・識字については母親が良家の出なため、難しい文学書がさらりと読める程度までは知識有り。
 ただ学問を専門的に教わったわけではないので(母親が基本的知識は与えている)専門書は読めても理解は出来ない。
 魔法薬に必要な薬草の知識は、生活のためとしてある程度理解している。
・白鳥・黒鳥ともに余り好んではいない。
 (エトワールとして狙うという意味では同意義だと思っていて、親子で苦しい生活を送らなければならなかったのも彼らが起因してるところが大きいからと考えている)
・酒も煙草も嗜んだことがある。

・真紅の髪、青紫(アイオライト)の瞳
・172cm。成長期に食生活が良くなかったため体格は華奢。顔立ちは中性的。
・名「エレン(Ehren)」姓は「クヴェルクローネ(Quellekrone)」。泉(Quelle)+王冠(Kurone)
 姓は母方のもの。名乗ることは殆ど無い。
・9月7日生まれ。

・仕事をしている時の一人称は「私」、プライベートでは「俺」。
 二人称は「あなた、あんた」が主。
 ルインで育ったため、言葉遣いが余り宜しくなく自覚あり。気を付けて喋ってる節がある。

・母親の名前「ナターリエ」

 


たたき台だけどこんな感じ。
二人目、炭酸水の精霊の設定とか案とか。

ナナ【nana】

炭酸水の精霊。炭酸水(炭酸飲料も天然の炭酸水も含む)の精霊。夏や暑い日にふわっと姿を現すことがある。彼女の中でお気に入りはラムネ(ラムネ玉が可愛いから)
すかっと爽快な感じが好き。

名前の由来は「Lemonana」(砂糖入りレモン水)から。
ラムネはレモネードが日本訛りしたもの。

髪:緑っぽい青っぽいどっちつかずな感じ。
瞳:黄色?っぽいそんな感じ。

一人称:わたし
二人称:きみ

 

リリア【Lilya】

ゆりかごの精霊。基本無口でゆらりゆらりとしたものが好き。優しく揺らす風が好き。
幼子をあやすゆりかごを司るためか、幼子の扱いは上手く、泣きじゃくる子どもを難なく泣き止ませる。
睡眠にも通じており、「悪夢を緩和する」「穏やかな眠りに導く」等の力も持つ。中でも時折口ずさむ子守歌の効果は絶大。

身長:163cm
髪:ローズドラジェ(薄いピンク:#e5c1cd)
瞳:アンティークグリーン(緑:#54917f)

一人称:僕
二人称:君、あなた
三人称:基本はさん付け。仲良くなると呼び捨てにもなります。



こんな感じ。性別は無いそんな感じ。
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此処は思うがままにつらつらとその時書きたいものを書く掃き溜め。
サイトにあげる文章の草稿や、ただのメモ等もあがります。大体が修正されてサイトにin(笑
そんなところです。

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