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謂わばネタ掃き溜め保管場所
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「は、ろ……うぃ、ん…」

聞き慣れない単語を何とか口に出して、渡された見たこともないお菓子に目を落とす。
「悪戯とお菓子どっちが良い? 景ちゃん」と聞いてきた彼に素直に「お菓子」と答えたのだ。
くるくると巻かれた何の味だか分からない二色の飴。
美味しそうかと言われると正直首を傾げる代物の其れを見詰めながら、隆景はもう一度うーんと首を傾げた。
南瓜味と言って渡された飴だがしかしそれが本当にその味をしているのか疑わしかった。

「それ、駄目そう?」

いつまで経っても飴に口をつけない隆景の姿に、お菓子をあげた張本人がおそるおそると尋ねた。
じっと飴を見詰めたまま固まっていた隆景がその声に反応して視線を上げる。
ふるりと一回首を振って隆景は曖昧に答えた。

「いや、珍しいお菓子だなぁって」
「飴だよ。それ」
「それはさっきも聞いたけど…。僕、こんなもの見たこと無いもの」

飴を示してそう言った隆景はもう一度視線を落とす。
そしてそのまま一向に食べようともしない姿に、彼は悪戯気に笑った。

「こんなことなら」
「…冬さん?」
「選ばせずに悪戯をしてしまえば良かったかな」
「………………?」

それはそれはある意味不穏な響きを持った言葉に、隆景は意図を掴めず首を傾げるしかない。
彼は「冗談だよ」と笑って飴を持ったままの手を引いて引き寄せる。
小柄な隆景はすぐに腕の中に収まってしまって、弱くない力で抱き締められて意味が分からず大人しくしている。

「まぁ、いいか」
「…何が…?」
「こっちの話」

ぽつんと呟かれた声に疑問を返しても、結局は答えは返ってこず。


「ねぇ、景ちゃん?」
「なに?」
「僕にも頂戴?」
「……………ああ、うん」

一瞬、躊躇した隆景が心得たというように彼の肩に手を置いた。
悪戯かお菓子か。
それは、二人だけの秘密。




>> 景ちゃんと冬さんのハロウィン。
    なんだか良くわかんない景ちゃんと、反応を楽しむ冬さん。

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そんなところです。

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