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そううっかり、思って昼休み滾っちゃったから、やまなしおちなしいみなしをしてみたので
たたんでおきます。
小さく飲み込んだ悲鳴は、引き結ばれた唇から苦しげな吐息となって漏れた。
「……んん、」
ぎゅっと目を瞑り頭を振ったユーリが、覆い被さってくる男が気遣わしげに頬に触れた手に擦り寄る。
その手が優しげに頬の輪郭を撫でたのに応えて、薄っすらと目を開けたユーリに微笑んだ瞳は晴れた日の空に近い色をしていた。
ぐっと体重を掛けられて計らずも最奥を突かれる形になったユーリが背を撓らせる。
上がりそうになる声を抑えるために噛もうとした自分の腕を意図に気付いた男に取られ、限界を迎えそうになったその瞬間、無防備に晒された男の首に噛み付いた。
「……っ、ユーリ」
突然の痛みに声を上げた男が、不規則に動いたおかげでユーリも熱に翻弄される。
ふるりと首を振った。流されそうになって繋ぎとめる意識も、大分呆けてしまっている。
男の柔らかな日溜りの色をした髪に指を差し入れ抱きこむようにして、ユーリは男の肩口に顔を埋めた。
密着した肌から伝わるのはいつもより早い鼓動。聞こえるのは荒い息遣いと、繋がった部分から聞こえる淫猥な水音。
お互いどちらのものとつかず混ざった汗の香りが鼻腔をついた。
汗ばむ背中に爪を立ててユーリは与えられる快楽に意識を溶かされながら思う。
(ほんとは、ずっと、ずっと一緒にいれたら良いのに)
元来は会うことも、こうやって関係を持つこともなかった筈だったから。
違う種族である男とユーリが逢瀬を重ねて、それがどちらの境遇にとっても望まれることではないと分かっていても。
(一緒に居たいのに)
これが最後かもしれない。
もう会えないかもしれない。
そう考えたら苦しくて、揺さぶられながらユーリは必死にしがみ付いた。
今しかないのなら、尚更、後悔はしたくなくて。
「ユーリ」
泣きそうに呼ぶ男に、ユーリは微かに笑った。
きっと自分も今、彼と同じような顔をしてるんだろうと少しだけおかしかった。
>>本当は一緒に居ちゃいけなくて、一緒に居たくて。
限られてるからこそ、お互いの熱を感じていたくて。
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サイトにあげる文章の草稿や、ただのメモ等もあがります。大体が修正されてサイトにin(笑
そんなところです。
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