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謂わばネタ掃き溜め保管場所
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引き絞られた殺意に本能的に竦みそうになる。
眼前に銃口。漆黒の瞳が逃さぬように見据えてくる。到底逃げる可能性も見出せない状況に笑うしかない。

―嗚呼、畜生。はめられた。

「……何か言うことは?」
感情を完全に隠してしまう瞳と、銃口を突きつけている状況とは裏腹に声は静かで穏やかだ。
口調も丁寧。それは平素崩したことがないのだから、今の状況で崩れるとは思わなかったのでいい。
「何も」
「何も?」
その声が、少しだけ笑いを含んだ。
こめかみに照準を合わせた銃口は動かない。
「ああ、何も」
だって今更どう言い逃れて足掻けというのか。お前の望み通りの結果だろう?
「…馬鹿」
呟かれた言葉は掠れ静かすぎる空気の中に溶け入る。その瞬間の表情を何と言おう。
どうしてお前が泣きそうな顔をするんだよ。
いつも本心を見せないお前がどうして何かを堪えるように笑おうするんだよ。
「…竜、」
一瞬の表情は呼びかけようとした僕の声ごと飲み込まれてしまった。
いとも容易く銃を構えていた腕を下ろして、空いた片方の手が代わりに襟元を掴み引き寄せられた。
至近距離。
全てを飲み込むような漆黒の瞳と視線がかち合ったと思った時には
「、竜崎」
「………馬鹿過ぎます」
「それじゃ、お前は?」
「私なんて大馬鹿者です」
触れ合った唇は甘かった。体温は低めで驚く寸前に簡単に離れて、そして紡がれる言葉と伏せられた瞳は彼を何より人間なのだと知らせた。
「…へぇ?」
「貴方を殺せないのなら、私は死ぬしかないのに」
世界を救うなんて大義名分は生憎持ち合わせてはいないと目の前の人間は言ったけれど、しかし彼ほど世界に貢献した存在もないのだろう。何処までも自分勝手で、それでいて何処までも献身的に。
「そうでもないよ」
彼は彼の信じる道しか歩めない。
そして僕も自分の信じる道を歩む為に捨てたものがある。
互いに退きようもない。存在を掛けて行われているのだから、だから決着はどちらかの身の破滅か破綻しかない。
「……僕はお前を殺さないよ、竜崎」
下ろされた銃口はもう僕には向かわない。
「嘘つき、ですね…月君」
その言葉に笑った彼が、まるで隠された真実を告げるように言う。


「でも、愛しています」

嗚呼、結局はどちらかの死でしか、完全な勝敗は着かないのに。



>>お前等どんだけ互いが好きなんだよ、と思うようなものを書いてみたいです
   命を賭けて騙し合って、それで惹かれて愛し合えばいい

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此処は思うがままにつらつらとその時書きたいものを書く掃き溜め。
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そんなところです。

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