忍者ブログ
謂わばネタ掃き溜め保管場所
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ふわりと髪を揺らす拍子に薄紫の、その上品とさえ言える色の羽がはらと宙を舞う。
首を傾げ、屋外への吹き抜けになっている階段の踊り場の、その水溜まりを覗き込む姿は落ち着いた雰囲気と裏腹に妙に幼かった。
「……あの、」
小さく声が上がる。
水溜まりに向かって話しかける姿は変なことこの上ないが、この際それは除外された。
僅かな自らゆったりと白い影が浮かんでくる。
「何か御用ですか?」
「別に」
ぺたりと絡み付いた髪をそのままに水溜まりから顔を出した水馬は素っ気なくそう答える。
その様子からして何かしらあるとしか思えないのだが、相手は気にはしていないらしい。
視線を合わすように屈み込んで水気を含む真紅の瞳を覗き込む。
「嘘吐きですね。水馬さんは嘘は苦手なはずでしょう?」
「別に特段用事はないから、そう答えたまでだが」
「では用事じゃない御用はなんですか?」
その言葉に水馬は一端音もなく水の中に沈み、首を傾げて答えを待つ相手に突然抱きついた。
水気を存分に含んだままの行動に冷たいとふるふると頭を振れば小さな羽がはらはらと落ち、とんとんと訴えるように背中を叩かれる。
「何を、するんです」
「なんとなく」
ふるりと身体を震わせた女性が小さく「もう」と呟く。
途端姿は消え毛並みの美しい鳥が空を舞った。水馬の伸びてきた手をかい括り上階に降り立つと澄んだ音で鳴く。
彼女然り、大体の【漂う物】は冷たい水を厭う。
水馬にとって澄んだ水であれば温度などは関係ないので自然と身体が冷え切っても当人は気にも留めない。
抱きつけば冷たくて仕方ないのだ。
手すりの上で濡れてしまった身体を何度か震わせた鳥は、それを階下で眺める水馬を一別すると一度弧を描き飛んで奥へと行ってしまった。
それを眺めて水馬は暢気に思う。
そうだ。今度虐められたら抱き込んで水の中にでも飛び込もう。
自分がいれば溺れることもないから構うまい、と。


>>鳥と水馬。
   いつも虐められている仕返し。
PR

実は低速で飛ぶというのは案外疲れるもので、最大の空気抵抗を受ける現状では仕方の無いことだと分かりつつ凡そ鳥とは思えない鈍さで飛ぶそれは白かった。真白の、触ればふかふかの羽を何とか動かして飛んでいる。
誰かが羽毛を蓄え丸々とした様子を毬藻のようだと言ったが正にそんな様相だ。
ふらふらと庭園の樹木の合間を飛んで、その鳥は一瞬羽ばたくのを止めてしまう。
急に落ちた高度にもう一度翼を動かして元の高さまで戻ったが、その姿は酷く滑稽だった。
庭園の端、清か絶えぬ水音が聞こえる水場は都の下に存在する地底湖から水を引いている。一定の冷たさを保ったままの水は自然澄み、この国が水の恵みをつけているのを端的に現していた。
そこに人影がある。
「ユーリ」
鳥は低速のまま近寄り、小さな音で言葉を発した。毬藻のような白い鳥は世界で奇跡の紛物と呼ばれる【漂う物】である。
人語を話すことは出来るが元々音に頼らずとも互いの意思疎通が出来るため、声は小さい。
「……ジャック?」
微かな声を拾って名を呼ばれた女性が振り向いた。癖が無い漆黒の髪を背中まで伸ばした彼女は水に触れていた手を払って、ふわふわと飛んできた鳥を受け止める。
その姿に一度苦笑すると腕の中に収まってしまった鳥を見下ろした。
「どうしたんだ?」
「いや……。何だか結構今日は長い時間、飛んだのだけど疲れてしまってね」
その遅さでは距離にすれば大したことはないのではないか、とは言わずユーリは頷く。
毛繕いをすれば綺麗な鳥であるし、何より飛んで速いのは知っている。毛繕いが嫌いだと知っているが、必要になったらするのだから今は必要に迫られてはいないのだ。
はぁと大きく羽を振るわせた鳥が器用に丸まった。
「悪いけれど部屋まで連れて行ってくれないかい?」
「……まぁ、構わないけど」
「助かるよ」
そして眠るように動かなくなってしまった鳥を抱えたユーリが肩を竦めた。
庭園に面した回廊から城内に入り、鳥のために宛がわれた部屋に向かう途中、ふと腕の中で小さく声が上がった。
「そういえば」
「うん?」
「ユーリはどことなく容姿がグレンに似ているね」
自身を飼う女王の名を口にしてふるふると震える鳥の言葉にユーリは首を傾げる。
艶のある漆黒の髪に白い肌、すっきりとした印象の容貌はこの国の典型的な美人を表す言葉だ。
グレンは正にそんな容姿であったし、ユーリもまた美人と賞されることがあるから、たぶんそういうことなのだろう。
「髪の色が似てるだけだろ?」
「そうかなぁ。……まぁ、性格は似てはいないだろうね」
「最初に容姿って言わなかったか?」
「言ったねぇ」
のんびりと返す鳥がぱたりと羽を動かす。
大人しくユーリの腕に収まっている鳥はしかし基本的に人に触れられるのを好まない。
無条件に触れるのは女王だけだし、自ら触れる対象は限られている。その限られた中にユーリは入っていた。
「ところで蛇神殿の調子はどうだろう?」
問うた言葉にユーリは苦笑する。
この国は、国の機能の殆どが王都に収まっている。小さな国だ。寧ろ主だった都市は王都しかないことを考えれば、この街一つで国家がほぼ成り立っていると言って良い。
その王都の下。地上にある都と同規模の地底湖が存在している。
地底湖から王都の至る所に水は引かれ、降雨量も程好く、雪解けの水が大地に染み込み湖を潤すこともあって水は不足することが無い。
昔から豊かな水を持つ都市だ。
世界に降る錆という名の毒は、世界を構成する全てを蝕み疫病を呼ぶが、この国の水だけは決して侵される事が無い。
地底湖に古くから住まう神に近い存在の水蛇が水を清めている為だった。
それでも空気や、降る雨、渡ってきた人、それらから渡る錆の脅威から逃げることは出来ない。
錆は世界にとって、存在する全てにとって、決して取り払えぬ災厄だ。それでも他国は言う。水蛇の王国は井戸水が侵されることが無い、それだけで幸福だと。
尤もユーリに言わせて見れば利害関係の一致でしかない。
水蛇は古くからの巣を守りたい。その盾に成り得る王国を容認する。代わりに王国は水蛇の巣から清められた水を引く。
彼の巣を守る代わりに安全な水を貰っている。単純な利害関係なのだ。
精霊の中でも上位にある水蛇と意志疎通出来るものが国と蛇との間に立つ。
身分は関係なく、国の中でその時蛇の声を遠くでも聞こえるものが立つのだ。男性ならば御子、女性ならば巫女と呼ばれ王に従事することになる。
現役の巫女であるユーリは王都の端、下町の生まれだった。
役職が代替わりの際に貴族の家に引き取られたが、下層の生活を心得ている。未だ貴族の姓を名乗りながら気軽に街に出て行くのも生まれに起因していた。
「隣で降った雨に錆が混ざってた。川を渡って入り込んだらしい。……ちょっと苦しいみたいだな」
さらりと鳥の質問に返して、行き着いた部屋の扉を開ける。
腕の中からぱたぱたと動いて大き目のソファに沈み込んだ鳥がユーリを見上げた。
「うん。いくら地図で線を引いても、空気も水も世界を回るものだ」
「そんなのあいつは分かってるさ。……だから何も言ってはこない」
「心配かい?」
「どうだろうなぁ」
ころころとソファの上で動く鳥が止まる。
「私が行こうか?」
錆を防ぐために世界にある七つの王国の全てが心血を注いでいる。錆に対して弛まぬ対応策を練ってこそ国は繁栄するのだ。
言い換えれば錆に対して政策を怠れば国は衰退するか滅んでしまう。
その忌むべき錆を【漂う物】は喰らい生きる。唯一錆に対して絶対的な対応策を持っている存在が彼らなのだ。
ソファの中でじっと様子を窺う鳥にユーリは手を伸ばす。
白い体に触れて笑った。
「ありがとう。大丈夫だ。……あれは強いから、何度だってそうやって生きてる」
「そう」
伸ばされ手に自ら擦り寄って二度三度羽を振るわせた鳥はもう何も言わない。
部屋を出る際に微かな声で「部屋までありがとう」とだけ言う鳥は、錆を食べ真白の羽を時に黒に染める奇跡だった。


>>もふもふ設定(?)の。冬さんのリクエスト。
   なんかどうだっていきあたりばったりで、サーセン^q^

あのねぇ、君たちねぇ。
溜息を吐く頭ぼさぼさの中年男はだらしなく着込んだ白衣のポケットにこれまただらしなく手を突っ込んで、がくりと肩を落とした。
椅子にちょこんと座る少年二人は別に気にした様子もなく。
「にしてもカロルは喧嘩が弱すぎるよ。僕庇い切れない」
「だから言ったじゃん、喧嘩の頭数には入れないよって」
「まさかこんなに弱いと思ってないじゃん。あの両親なのに」
「一緒にしないで!」
ぎゃあぎゃあと声を上げ始めた。
「おたくらね」
「なぁに、先生?」
「喧嘩して気絶5人させてベッド埋め尽くしといて、楽しそうに言い合い始めないの」
「僕は何もしてないよ。したのはヴィンセント」
「傍観したら一緒よ? 全く困ったもんだ」
はぁともう何回になるか分からない溜息を吐いた学校の保険医に少年二人が笑った。

「でも仕方ないよ」
「売られた喧嘩は買っておけが僕たちのお家の信条だもの」
「やられたら倍以上で返せ、もね」

「……全く、君たちんちは物騒でやーね。おっさん悲しくなっちゃうわ」


>>ごちゃまぜPTAネタの。
   ルネットさんちとシーフォさんちの末っ子同士は仲良し。

こつん、と乾いた音が響いた。気配はあった筈なのだが? と首を傾げたところでぼんやり考え事に没頭していたのだから何も言えたものではない。単純に見落としたのだ。
「珍しい来客です。どうなさいました?」
必要以上に光源の落とされた部屋で来訪者の姿は紛れてしまいそうだった。
「”ここ”ならば可能だと聞いた」
「はい? 何をでしょう?」
首を傾げれば来訪者は少しだけばつの悪い表情を浮かべて本題を切り出した。
元々お喋りな方ではないのだから至極当然のことだったが、彼の口から出た言葉に思わず笑みを浮かべてしまう。
何て言う、
「分かりました。手配させましょう」


*****

「なんなのよ、どうしたのよ?」
「別に何だって良いじゃないですか」
「……良くないのよ。自分が今どんな顔してるか、分かってるのよ?」
「そんなの知りませんよ。知ったことか」
「まず態度さえ崩れてるのよ。何があったのか知らないけど、溜め込むのは良くない癖なのよ」
「今回は違いますから」
「……?」
不思議そうに見詰めてきた少女に仏頂面の青年が応える。
本当は口に出したら、それこそ際限なく色んなものが口を突いて出てしまいそうだから何も言う気にはなれなかったのだ。
「抑えとかないと、色々出てしまいそうなんですよ」
「言っちゃえばいいのよ」
「嫌です」
「……はぁ、本当にフェイズって馬鹿なのよ」
溜息一つ落とした少女が肩を竦める。
随分と大人びた仕草をするようになったと片隅で思いながらも、盛大に溜息で応酬した。
少しだけ眉を顰めた少女が仕返しとばかりに青年の座っていた椅子の脚を蹴る。振動で倒れそうになるのをテーブルに手を突いたことで防いで青年は少女を睨み付けた。
「リムル」
「ふん、なのよ」
そっぽを向いた少女に青年が少しだけ笑みを零す。
つい、と揺れて背中に落ちついた髪の毛を悪戯に一束引っ張ってやれば、頬を膨らました彼女がもう一度椅子の脚を蹴った。
そして頭を動かす独特の歩き方でとてとてと部屋を出て行く寸前。
「あの、Pの野郎」
世にも珍しい、完全に崩れきった口調の青年の言葉を耳にした。
それは感情さえも抑えきれない声で、「Pって、イルたんのことなのよ?」とも聞けずに少女は扉を閉める。


*****

くすくす、と笑い声が聞こえた。
控えめに耳をくすぐる声は未開発惑星で使用不可の筈の小型の通信機器。耳の飾りに紛れるようにして装着するタイプのために誰にも分からない代物である。
そこから声が聞こえた。
「笑い事じゃないです」
『ええ、そうですね』
「あなたが協力したんでしょう。もう」
『だって仕方ないでしょう』
存外穏やかに話す声には芯の強さが含まれた。
心地良い低さの声が側で聞こえる。
「仕方なく何て無い」
『存外、子供ですね』
「悪かったですね」
『いいえ、悪くないですよ。ただ…そうですね、私は彼がわざわざ直接会いに来て、言い出しにくかっただろうに躊躇わず申し出た勇気に敬意を表したまでです』
「……今度あったら、ぶん殴ってやります」
『おやおや』
「なんですか?」
『彼だけ可哀想だな、と思っただけですよ。だって貴方だって幸せになったんですから、彼にだって幸せになる権利はあるでしょう?』

――未来は誰のものでもなく、その人達のものですから。

穏やかに告げられた言葉を敢えて聞こえない振りで、通信機器の電源を切った。
ふつりと途絶えた静寂に隣の部屋から聞こえた足音に、結局通信相手の言葉が真実そのものなのだと痛感して笑う。
なんとも悔しいことではあるけれど、それはきっととても幸せなことなのだ。



>>SO4、ED後捏造補正。
   睦月さんまでもえくれよっていうから、もえにもならない何か一つ投下。
   なんか掴みきれないな、やっぱり普通に何かをするのは止めておこうと思った私。

   しかしやらなきゃいけないことをせずに、違うことばっかりしている私です^q^

(なんでだろうなぁ。同じさ、野郎の髪なのにさ)
同じならパートナーの椿の艶やかな濡瞬の髪を褒めるべきと世間一般では絶対に言う。必ず言う。
確かに綺麗だと思う。しなやかに風に攫われて、女性の豊かなラインを持つ背中に落ちつく様は一種絵みたいだと、たぶん誰もが言う。自分だって綺麗だって思う。
けど、何故だろう。
「………なんだ、突然」
夕焼けを見上げて無防備な背中から後ろ髪を引っ張った。
予想に違わぬさらりとした感触が指を擦り抜ける。
気配を察してないわけではなかったはずだ。元来気配を隠すことに関しては不向きだ何だと言われてきた彼の気配が分かっていて容認したに過ぎない。
目の前の幾分も年上の男は。
「いや、何となく」
「相変わらず突拍子もない」
目を細めて窘めたのだか笑ったのか分からない表情をした男が肩越しに振り返った。
瞬間、肩で落ちついていた髪がさらりと揺れて落ちる。
同じの筈なんだ、とブラックスターは言い聞かせた。髪の色ならマカに似ている。髪の長さも同じくらいかも知れない。
しなやかさなら椿に似ている。尤も椿の方が長くて綺麗なのだろうけれど。
「…そうか」
出会った頃より身長は伸びた。
今はもう見下ろされることもない身長差にブラックスターがぼんやりと、こんなに近かったかと思う。
最初に会った時には命の危機を感じたのだ。穏やかに落日を見守るこの男に。
「さっきからなんだ?」
いつも賑やかしい様子が窺えぬ相手を不思議と思ったか問いが重なる。
身長は殆ど並んだ。男と決着をつけた折、全てが終わった後、彼は約束通りに此処に来たのだ。
幼い魔女の身の安全を保証して貰い、そして彼が指導について何年が経ったのか。
「なぁ、何年だ?」
「…お前、人の質問には答えず一体、」
「ミフネが此処に来てもう何年だ?」
男の言葉を遮ってブラックスターは覚えてる分の指を折る。両手には満たない。
ゆっくりと指で数えられていく様子を見ながら溜息一つ落とした男が、言った。
「丁度、あと一週間で五年になるか」
男にとって五年の月日は身体的に変わることはなく、いや寧ろ鍛錬を怠れば老いていくだけなのだが、少年期であったブラックスターが成長するのには充分だった。
元々毎日の鍛錬を怠らない鍛えられた身体は小柄であったが、今は身長も伸びている。
精悍な顔つきに、少年から青年に変わろうとしている表情に五年の長さを思い知る。
「そっか。五年か」
「ああ」
頷いた男が一歩と踏みだし隣に並んで夕陽を見詰めるブラックスターの横顔を見た。
夕陽が赤く赤く染めていく。赤は血の色、炎の色、揺らめく意志の色。
血塗れた手ならばと武を極められず堕ちていった魂が数多ある中で、少年の魂は揺らがない。
「…前に親父に似ているっていってたか?」
不意に空から目は逸らされず問われた言葉に男が首を傾げた。
「今は?」
聞きたかったのはこちらか。ふと口元が綻ぶ。
「お前は修羅でも武でもはなく、お前の道を行くのだろう?」
「そりゃ、俺さまは一番になる男だからな」
にっと子供らしい無邪気な笑みを浮かべて返される言葉に、男は今度こそ笑う。
「今のお前は父よりもずっと大きいな」
先へと行った。
と小さく付け加えた言葉にブラックスターが「当然」と返すのなんて想像しなくても分かっている。
「当然だ、俺は」
「神も超えるんだったな」
口癖を引き継いで笑う男にブラックスターも笑う。
本当はぎりぎりであったと思うのだ。意志も精神力も全てを凌ぎ削った最後の戦いで彼の命を取らなかったことは。
あの中で奇跡があったならば、たぶんそれだ。
「そうだ。さっきの、あれはなんだ?」
ふと何かを確かめるように伸ばした手の動きを止めるかのような声に、ブラックスターが我に返る。
此処にいると確かめるため触れようとした手は宙で止まり、風に攫われた男の長い髪が指先に少し触れた。
「あれって?」
「最初の”そうだ”、の言葉だ」
「いや、あれは」
どうして同じ性別で、特別整った容姿というわけではない筈の彼の、その髪が綺麗だと思うのか。
その答えは触れた瞬間に気付いた。単純すぎて、結局単純思考は変わらないとブラックスターは思った。
「綺麗だなって思ったって話だよ」
「……なにが?」
「まぁ、色々と」
誤魔化しにならない誤魔化しで肩を竦めたブラックスターが、尚も訝しげに見てくる男の髪を、指先に触れたそれを捕らえた。

綺麗だと思う。
椿の艶やかな黒髪も、マカの柔らかい髪も、リズとパティの日溜まりを集めたみたいな色も。たぶん綺麗だって思う。
けれど、綺麗だと思い触れたいと手を伸ばすのはこれだけなのだ。
夕陽に照らされて若干赤味を帯びた髪を引っ張られ、男が呆気にとられた表情でブラックスターを見詰める。
何も気付いたのは綺麗だと思う感情だけではない。だからこそ、宣戦布告する。
「覚悟しておけよ? ミフネ」



>>まさかのソウルイーターで(苦笑)
  アニメ版展開のブラックスターとミフネの数年後。
  こんなでもいんじゃね?とか思うわけです。ミフネすき。

  …ってこんなことしてないで早く書き途中のものをかけ、私^q^
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
プロフィール
HN:
くまがい
HP:
性別:
女性
自己紹介:
此処は思うがままにつらつらとその時書きたいものを書く掃き溜め。
サイトにあげる文章の草稿や、ただのメモ等もあがります。大体が修正されてサイトにin(笑
そんなところです。

ブログ内文章無断転載禁止ですよー。
忍者ブログ [PR]