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謂わばネタ掃き溜め保管場所
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鳴り響いた銃声。
数瞬遅れて倒れこむ人影。それを見下ろした瞳は硝子玉のようでなんの意志も見当たらない。
否。すっかり抜け落ちてしまったようだ。
倒れこんだ女性の柔らかな桜色の髪に真紅の色が混じる。
それでさえ少しずつ酸化して彩度を落としていく。
突然の襲撃に何回か春の青空に似た瞳を瞬かせて、覚悟したように瞳を閉じた彼女は潔かった。
後は引鉄が引かれるまで彼女は微動だにしなかった。
あまつさえ笑みさえ浮かべて見せたのだ。

「…………どうして」

口から吐いて出た言葉は揺れていた。
自分の声ではないようで、焦る。望んだのは自分だろう。
彼女に死を与えたのは自分のこの両腕だろう。
どうしてなどと言葉が出てくるのはおかしい。あってはならない矛盾のはず。
なのに言葉は止まることがなくどうして、ともう一度口から言葉が滑り落ちる。
流れるのは彼女の生きた証か。
それとも自分の凍らせてしまった感情か。

”――貴方が、望むのなら…わたくしは受け入れましょう。
 それで、貴方が戻ってきてくださるのなら”

静かな声が耳に甦る。
何の感情も灯さなかった瞳が不意に、揺れた。
悲しみと後悔の色に。途方もない絶望の色に。


「…ラクス…?」

名前を呼んだ声は力なく、倒れ込んで動かない彼女の傍らに落ちた。
そこで漸く状況を理解した。
嗚呼。自分はこの手で、彼女を殺めてしまった。
靄のかかった自分の判断力と意志のないままに彼女の命を摘んでしまった。
唯一の。
世界にとってもかけがえのない歌姫の存在を。

「……っ」

声にならない嗚咽が漏れた。
苦しいのか悲しいのか憤っているのか既に分からないままで、溢れ出た感情が止まらない。
ただ涙だけがしとどに頬を濡らして、その感触だけが全てだった。

「ごめん。……ごめん」

嘗て、守ると言ったのは自分だ。
ならばわたくしも貴方を守りましょう、と言ったのは彼女だ。
彼女は約束を守り、自分は守れなかった。
感情と意志を奪われた自分を彼女は自分の命を賭して守ったのだ。

「……ごめんね…ラクス」

それ以上の言葉を持ち得ないまま涙と言葉を零す。
冷たくなり始めた彼女の手に触れて、ただ愛しかったのだと知った。


だから。
彼女が忘れないでくださいね、といった言葉が何に掛かったのか、もう自分には知れなかった。
一度ただその言葉に答えるように忘れない、と落とされた声は直後の銃弾に呆気なく掻き消される。




何を望んだのか、わからないまま。
辿り着けぬ地に、二人は逝く。







>>なんかこれ最低だ(お前
   キララク死にネタ。突発的なので、特に設定はないとか…ね…(苦笑)
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そんなところです。

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