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謂わばネタ掃き溜め保管場所
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鼓動がけたたましく耳を打つ。警鐘が鳴る。
視界がちかちかと明滅するのも全て自分が危険にさらされているのを本能で悟ったが故か。
なのに、目の前の人間と来たら本当に何事も無かったように自分に微笑んだ。
真っ直ぐな癖の無い髪がさらりと揺れて、至高の色を讃えた瞳がゆっくりと細められる。
笑ったのだ、と分かったのは彼の唇が笑みの形を作ったからだ。

「ね、怖い?」

信じられないくらいに穏やかに、自分のこめかみに銃口をあてがった青年が問う。
言い返したかったが額に感じる硬く冷たい感触に喉が上手く機能しなかった。掠れた妙な音だけが口から漏れる。
なんて無様な、と自分で思うよりも、少しだけ笑みを深くした青年の表情が何よりも自分の今の状況をより鮮明に理解させた。
見た目で言うならば優しそうな容姿だ。
少しだけ細い青年はそれでも均整の取れた体付きをしている。
自分に銃を向けた時でさえ、彼は酷く冷静で民間人にしては躊躇うこともなかった。

「あんた…軍人か?」
「……君、此処には何しに来たの?」
「俺は、ここいらの地域管轄の保安官だ」
「…ふぅん…。保安官、ね」

疑うような紫水晶が覗く。
その顔から視線を落とすと首に巻かれた白い包帯が目に映った。
戦争で怪我を負い、戦線を引退した兵士なのかもしれない。ふと、そう思った。
それにしては軍人然としていないと思いつつも、だからこそ自分が気配を消していたのに反応したのではないのか、と。
カチン、と乾いた音が耳につく。
すっとこめかみから外された銃口と用心深く距離をとる青年。
それを交互に見ながら、彼が左腕を庇うように動いているのに気付いた。左腕に包帯の類は無いが、もしかしたら左腕は利かなくなってしまっているのだろうか。
視線に気付いた青年もまた、自分の左腕に視線を落とす。

「いきなり銃を突きつけて悪かったね。…けど、君が思ってる通り…僕は少し神経過敏で、ね」
「…此方こそ配慮が足りなかったようだ」
「うん。だから…もう此処には見回りは要らないよ。…僕は自分の身は自分で守れるから」

にこり。
釘を刺すように、笑った青年の表情は驚くほどに何も読み取れなかった。
ただ確かに彼の言う通りにしなければならないだろう、と本能が悟って頷く。
一度礼をして建物を出ようとしたところで、彼の小さな呟きが聞こえた気がした。

「………ら、………ね……いの…」

上手く聞こえない途切れ途切れの声を聞き返すわけにもいかなくて扉を閉じた。
わからないけれど、何だか手負いの獣のような気がした。





――もしこれがアスランだったら、僕は死ねたかもしれないのに ね

自嘲する呟きは誰にも理解されない。



title by  酸性キャンディー


>>前サイトでこっそり捏造してた あたかも次回作 な感じのキラ。
   この設定は自分では好きな感じだけども、どうだろうか。シンレイアスキラ…^^(懲りてない
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此処は思うがままにつらつらとその時書きたいものを書く掃き溜め。
サイトにあげる文章の草稿や、ただのメモ等もあがります。大体が修正されてサイトにin(笑
そんなところです。

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